セラピスト紹介

村田 由希子

Yukiko Murata

IFA認定アロマセラピスト
NARDアロマアドバイザー
JAMHA認定シニアハーバルセラピスト
エフェクティブタッチ®ボディセラピスト
国際リドルキッズ協会「自閉症タッチケアセラピスト」

アロマと出会うまで

大学卒業後、一般企業、大学、金融機関にて経理財務スタッフ、営業職員としておよそ20数年ほど就業経験をしました。こんな財務系の仕事をしていた人がなんでアロマセラピストになったのでしょうか。

私には「自分の知識、技術でお役に立ち、喜んでいただける仕事に従事する」という大学の就職活動時からずっと思っている信念がありました。ところが大学の就職活動時に「自分の知識って何?技術って何?」って理想と現実が不一致状態。時代はちょうどバブルが弾けて4大卒女子の就職活動はかなり大変な頃でしたが、なんとか社会人になりました。

就職後は、ご縁のあった業務をこなしながら、ここで頑張れば「自分の理想の仕事がみつかるかも」と思い、財務系の知識を習得したり、いろいろな資格の勉強もし、資格の勉強したおかげでスキルアップのため転職もしましたが、それでもどうもしっくりこない日々…。

そうこうしているうちに、あのリーマンショックに遭遇。為替相場の急激な変動が組織におよぼした影響は甚大で、加えて職場においてショッキングな出来事も重なり、それに私も巻き込まれて次第に体調を崩すことになってしまいました。咳が止まらないという状態も続き、結局退職することになりました。

アロマと出会ったのはちょうどその頃で、今から約15年ほど前のことです。

見つかった私の理想

アロマに出会う前の私は、毎日為替相場に張り付いて億単位の為替差益を生み出す業務に従事していました。「自分の知識、技術でお役に立ち、喜んでいただける仕事」…。任された職責も果たし、仕事としての充実はありましたが、財務知識や投資知識が何かの役に立っているか、といえば、それはあくまで所属法人への貢献という形でだけであって、これでは自分の知識や技術で人を喜ばせているとは言えないな、と感じたのです。

そんなときにアロマテラピーと出会いました。アロマの香りをかいだその瞬間、すべてのことを忘れ、壊れかけていた心が開放されたのです。それが、アロマの香りの大きな力を知るきっかけとなりました。最初の技術を習得し友人にトリートメントを行ったところ、

「手がすごくあったかくて、ほっとできた」「気持ちがすごく緩んだ…」

と、喜んでくれたのです。

この声を聞いて、これこそが自分がずっと探していた「自分の技術や知識で人のために役に立てる仕事、喜んでいただける仕事」ではないか、と閃きました。そしてそこから将来セラピストを目指すことを心に決めたのです。

しかし、最初に学んだトリートメント技術だけで、仕事ができるとはとても思えませんでした。なかなかすぐにはアロマの仕事には従事できませんでしたが、アロマの夢は頭の片隅にずっと持ち続けていました。

2020年頃にまたアロマとのご縁をいただけるようになり、自宅において友人知人に施術を開始。IFA認定アロマセラピストの資格も取得。2024年11月、ついに自宅サロンを開業。長年思い描いていた理想の仕事に踏み出すことになりました。

IFA認定アロマセラピストとは

イギリスに拠点を持つ、国際アロマセラピスト連盟(International Federation of Aromatherapists)が認定するアロマセラピスト資格。資格取得までには、200時間を超える解剖生理学、病理学の習得に加え、100時間を超えるアロマセラピー理論、同じく100時間を超えるアロマトリートメント(マッサージ)の症例を重ね、イギリス人試験官による審査を経て認定される資格です。

ハーブとの出会い

ハーブとの出会いは、西東京市内「いこいの森」公園内にある「ハーブガーデン」で植栽ボランティアとして参加したのがきっかけです。

それまでは、ハーブは普通の緑茶を飲むような感覚でハーブティとして飲用するもの、と思っておりましたが、お料理にも使ったり、お化粧品などへの利用方法を「ハーブガーデン」との関わりの中で教えていただきました。その後も「いこいの森公園」にある「ハーブガーデン」のお世話を続けながら、「もっとハーブのことを勉強してみたい」と思うようになったのです。なぜなら、ハーブは私がアロマセラピーで使う精油の原型だからなのです。

ヨーロッパでは医師がハーブを処方しますし、家庭でもハーブを使用します。植物から得られるフィトケミカル(植物に含まれる機能性成分=自然の恵み)を利用して病気を予防するという自然療法を日々楽しんでいます。

このようにハーブそれぞれにいろいろな薬効があることを知ってからは、ハーブの基礎知識を身につけるため、机上での勉強に加え、興味がわいたハーブを自分自身で試すことで、実際に効果が感じられるハーブと出会ったりもしました。

ハーブを日常生活の中でどうやって活かしていくか、西洋のお薬だけでなく、自然の恵みから得られるフィトケミカルを利用して、お体の調子を整えていく方法もあるよ…ということをお伝えしていけたら、と考えています。

これから目指すこと

精油は、心地よいなあ、と感じる香りもあれば、うわっ何この香り、というものもあるのです。香りは好みが分かれますからね…。

でも、そんな香りでも50本あつまると、天然の香りでなんとも言えない華やかな柔らかい香りがするんですよ!!

そして、その香りは嫌なことをすべて忘れさせてくれて、尖った心が丸くなれる、アロマサロンは私にとってはそういうところでした。なので、アロマの知識と西東京市で得られたハーブとのご縁を、自分自身の健康やお客さまへのトータルヘルスケアとして活かしたいと考えています。

信念を貫ける職業に巡り合うのに時間がかかり、回り道も多いかなと思う反面、それも必要な時間だったのだな、とも思っています。

そして今、ようやくスタートラインに立てました…。

体調を崩して人生を立ち止まったこと、人生観が変わったこと、そういったこともいらしてくださるお客さまとの対話の中に活かしながら、お客さまの心や体を緩め、本来のお姿へ戻っていただくためのお手伝いを少しだけ一緒にしたいと考えています。

「手のぬくもりは、人のこころをまるくする」